ISIS、支配地域の40%失う 米当局試算
(CNN) イラクとシリアの一部地域を拠点にしている過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は、米国率いる有志連合などの軍事作戦によって、その実効支配地域の40%を失ったとみられることが30日までに分かった。
米当局の試算によれば、米国などが2014年以降、軍事的な介入を強めたことで、ISISは約8万8000平方キロメートルに及ぶ実効支配地域の40%を失ったという。昨年12月にはイラク軍がラマディ市を奪還している。
米国防総省のカーター長官は先ごろ、米軍がISISの支配中枢に対して系統的に打撃を与えていると語った。カーター長官はまた、ISIS幹部で「財務相」として知られるアブドルラフマン・カドゥリ容疑者を殺害したとも指摘した。
カーター長官は、対ISIS作戦で山場を越えたかとの質問には、「確かに勢いがつきつつあり、手応えも感じている」と答えた。
米国防総省の試算によれば、米国主導の対ISIS作戦により、過去数カ月で、ISISは戦闘員1万人以上と幹部20人を失っている。