ヌスラ戦線の幹部が空爆で死亡 シリア
ヌスラ戦線は内戦下のシリアで、アルカイダの分派として勢力を伸ばした。ISISと同様、シリアを中心としたイスラム国家の樹立を目標に掲げる。アルカイダは当初ISISとヌスラ戦線に支持を表明していたが、組織間対立の末、14年初め以降にはISISと距離を取る姿勢に転じた。
ヌスラ戦線は12年、米国務省からテロ組織に指定された。米シンクタンク「戦争研究所(ISW)」と「アメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)」が今年1月に発表した報告書では、ISISを上回る脅威として名指しされていた。
米当局者によると、スーリ幹部はヌスラ戦線で報道担当者のほか、シリアでの基盤強化に向けた動きを率いる要職にも就いていたという。
米国防総省は最近、ISISのナンバー2とされる財務責任者や有力司令官らについても殺害に成功したとの発表を行っている。