ブラジル下院、大統領の弾劾決議を承認 上院で審議へ
ブラジリア(CNN) 南米ブラジルの下院は17日、ルセフ大統領に対する弾劾(だんがい)の是非をめぐり採決を行い、議員の3分の2が賛成して承認した。賛成は367人、反対は137人。棄権も数人いた。承認には議員の3分の2に当たる342人の賛成が必要だった。
ルセフ大統領に対しては、2014年の大統領選での再選のため、政府会計の粉飾にかかわったとの批判が出ている。
弾劾をめぐる審議は今後、上院へ送られる。上院でも承認されれば、ルセフ氏は裁判に向けて180日間の職務停止となる。大統領の職務は副大統領が代行する。ルセフ氏は早ければ5月にも職務停止となる可能性がある。
議員が審議を行うなか、国会の建物の周辺では、ルセフ大統領の支持派と反対派がデモを行った。