平壌(CNN) 北朝鮮の国際問題専門家、李正律(リージョンリュル)氏が18日までに平壌市内でCNNとのインタビューに応じ、米大統領選の共和党候補指名を目指す実業家、ドナルド・トランプ氏の発言を厳しく批判した。
李氏は長年にわたって大使など外交官を務め、現在は北朝鮮指導部の諮問機関となっているシンクタンク「国際問題研究所」の副所長。CNNとの異例のインタビューで、トランプ氏が「韓国と日本から米軍を撤退させて両国を核武装させるべきだ」と主張したことに言及し、「まったくばかげた不合理な発言」だと批判した。
李氏はまた、「米国は我々に核開発計画の放棄を迫りながら、我々への核攻撃を用意し、一方で同盟国に核武装を求めるという。これは二重基準ではないか」と述べた。
北朝鮮はトランプ氏の発言に対し、公式のコメントを出していない。北朝鮮の宣伝サイトは先週、米国のリンカーン元大統領からオバマ大統領への「忠告」と称してオバマ政権の核政策を非難するという風刺を試みていた。