普段から好戦的な発言で知られる北朝鮮にとっても、トランプ氏の思想は危険と映るようだ。李氏は「トランプ氏の言葉から、我が国に対する米国の敵対政策がより深くうかがえる」「要するに、米国の敵対行為は朝鮮半島情勢を悪化させているということだ」と語り、トランプ氏のようなやり方は北朝鮮が持つ核への野心を「強めるばかりだ」と警告した。
北朝鮮では一般市民がインターネットを閲覧することはできないが、李氏はアクセスを認められているごく少数の専門家の一人。米国の政治について、同氏ほどよく研究している当局者はほとんどいない。国営メディアが米大統領選の詳細を伝えることはなく、市民は候補者の顔さえ知らないのが普通だ。
李氏は「米国の次期大統領がだれになろうと、我々は興味がない」「共和党政権でも民主党政権でも関係なし。米国の政治家は常に北朝鮮への敵対政策を取ってきた」と強調した。