激戦地アレッポで停戦発効、米ロ合意受け シリア
国営メディアによると、2日には政府の掌握地域がロケット弾で砲撃され、少なくとも17人が死亡した。
国営メディアやシリア人権監視団によれば、この砲撃で病院にいた人も犠牲になった。砲撃を行ったのはイスラム過激派組織だったと伝えている。
その数日前には、アレッポの反体制派支配地域にある病院も空爆されていた。国境なき医師団によると、この空爆による死者は55人に増えた。
他の地域では首都ダマスカス近郊で4日、少なくとも22回にわたって空爆が行われ、軍が4月29日に発表していた停戦が途切れた。
スイス・ジュネーブにある監視センターでは、米ロの軍がシリアの停戦を監視するための協力態勢強化に当たっている。
ロシアのラブロフ外相は3日、シリア問題を担当する国連のデミストゥラ特使との共同会見で、監視センターではロシアと米国が「同じ地図を見ることになる」と語り、「恐らくこれは、ロシアと米国による連携強化に向けた大きな一歩になるだろう」との見方を示した。