北朝鮮党大会、金第1書記がさらに権限強化へ
(CNN) 北朝鮮の首都平壌で6日、36年ぶりの朝鮮労働党大会が始まった。同国を完全な核武装国家に変えようとする金正恩(キムジョンウン)第1書記の取り組みはさらに大きな後押しを受けそうだ。
金第1書記にはさらに偉大な称号が与えられ、党指導部の交代も進むものと見られる。これにより、核開発路線の維持と苦境の経済立て直しを目論む同氏の国内での障壁はほぼなくなる。
国営朝鮮中央テレビ(KCTV)は党大会開幕から13時間がたった現地時間同日午後10時ごろ、通常の番組編成を変えて党大会の特別番組を放映。党員3400人が平壌に集結したと伝えた。
金第1書記が会場に入ると観衆は一斉の拍手で迎えた。同氏に同行したのは1978年から政治局常務委員に名を連ねている金永南(キムヨンナム)氏と、2013年に軍ナンバー2の地位に任命された黄炳瑞(ファンビョンソ)氏。新旧指導層をそれぞれ代表した格好となった。
金書記は15分に及んだ開会の辞で、1980年に前回の党大会が行われた後に死去した指導層の名誉をたたえた。また、党大会の準備に向けて市民が睡眠時間を削って取り組んだ「70日間戦争」について、市民がみせた忠誠心に感謝の言葉を述べた。
今回の党大会では、最高指導者の金正恩氏がさらに強力な地位に就任する。また粛正された金第1書記の側近に代わる新たな党指導部の選出や規律検査委員会による報告も予定されている。党大会が何日続くのかは不明。