タイの有名寺院、トラを放して捜索に抵抗
寺院の幹部はCNNとのインタビューで、「裁判所の命令には従いたいが、トラを移送してしまえば地元の経済に悪影響を及ぼす」と語った。同幹部はまた、「我々のしていることは違法でも危険でもない。こんなやり方をされたら観光業者が困る」と主張した。
しかし当局の責任者によると、寺院ではトラが一緒に歩いていた観光客を襲った例などが何度も報告されていた。当局は2001年、寺院との間で、営利目的に使わないこと、繁殖させないことを条件にトラの飼育を認めるとの合意を結んでいた。
だが実際には、トラは繁殖するまま放置された。慢性疾患にかかったり、目が見えなくなったりするトラも多かったという。
寺院はまた、トラと触れ合う観光客から料金を取っていた。これについて寺院の幹部は、トラの世話をするための費用にあてていたと反論。同寺院はトラの保護区になっていたと主張している。