母親らが18歳娘焼き殺す、結婚相手に反対 パキスタン
イスラマバード(CNN) パキスタンのパンジャブ州の警察当局は9日までに、家族の意思に反する男性と結婚した18歳女性が実家に戻った際、母親と兄弟に焼き殺される事件が起きたと報告した。
女性は男性と駆け落ちしていたが、家族との和解が図れると思い込んでラホール市の実家へ帰っていたという。殺害は8日に起きたもので、母親と兄弟は戻った女性をベッドに縛り付け、ガソリンを体に浴びせて火を付けていた。
地元警察によると、母親はこの後、地元当局へ出頭したが、自らの行動について悲嘆などの気持ちは示さなかったという。兄弟は逃走中としている。
パキスタンの独立機関「人権委員会」によると、同国内で昨年、親族らに殺害された女性は約1100人。
パキスタンでは、結婚問題などで家族の意向に応じない女性が家族らに殺害されるいわゆる「名誉殺人」の多発が問題となっている。