合同訓練に参加の米空母、中国艦船が「追尾」
(CNN) 西太平洋で15日、米空母「ジョン・C・ステニス」が中国の艦船に「追尾」されたことが分かった。米当局者がCNNに明らかにした。
ステニスは日本とインドとの年に1度の共同訓練に参加するため航行中だったという。
ロイター通信によれば、ハフマン艦長はステニスに同乗していた記者団に対し、中国の艦船が約11~16キロ先にいると語った。この艦船は南シナ海からステニスを追跡していたという。
南シナ海で中国が造成した人工島の付近を米軍の艦艇が航行したことに対し、中国は米国の「挑発」だとして反発を示している。米国防当局者によれば、こうした状況は繰り返し起こっているという。
米国は航行の自由を守る目的で、当該海域での海上パトロールを続けている。
南シナ海上空ではここ数週間、米軍機が中国軍機によって飛行を妨害される事例が相次いでおり、この地域における中国の姿勢に米国防総省は懸念を表明している。
日本政府も15日、中国海軍のドンディアオ級情報収集艦が領海に侵入していることが海上自衛隊の哨戒機によって確認されたことを受け、中国海軍の活動に対し懸念を表明した。
世耕官房副長官は15日の記者会見で「先般の中国海軍艦艇による尖閣諸島接続水域への入域に続いて今回、中国海軍の情報収集艦がわが国領海に侵入したこと等に鑑みて、中国軍の活動全般に対する懸念を申し入れた」と述べた。