パリの警官刺殺、襲撃の様子を生中継 仏情報筋
(CNN) フランスの首都パリの郊外で警察官とそのパートナーが殺害された件で、事件の様子がフェイスブック上で生放送されていたことが14日までに分かった。フランス当局の情報筋が明らかにした。
事件は13日夜、パリの北西約45キロのマニャンビルで起きた。容疑者の男は警官をナイフで殺害したほか、警官のパートナーと3歳の息子を人質にして家に立てこもった。その後、男は家に突入した特殊部隊に殺害された。
フェイスブックでの生中継で、男は、子どもについても言及していたが、その後、特殊部隊が突入した。
息子は特殊部隊によって救出された。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系列のアマク通信は、「イスラム国の戦士」が殺害を行ったと報じている。ただし、アマク通信では直接的な犯行声明は出していない。
フランスのオランド大統領は、「間違いなくテロ行為だ」と述べた。カズヌーブ内相は「卑劣なテロ行為だ」と語った。
情報筋によれば、事件を起こしたのはラロッシ・アバラ容疑者。2013年に、パキスタンへ戦闘員を送り込むジハーディスト(聖戦戦士)のネットワークに関与したとして有罪の判決を受けていた。