墜落したエジプト機のボイスレコーダー、損傷した状態で発見
(CNN) 5月に起きたエジプト航空804便の墜落について調べているエジプト事故調査委員会は16日、同機の操縦室の音声を記録したボイスレコーダーが、損傷した状態で見つかったと発表した。
調査委員会は、「同装置は損傷していた。回収作業は複数の段階を経て実施された」と説明。船舶から装置を使ってボイスレコーダーを回収したとしている。
レコーダーはエジプトのアレクサンドリアに運んで解析作業を進める予定。
同機は5月19日、乗客乗員66人を乗せてパリからカイロへ向かう途中で地中海に墜落した。現場では捜索が続けられ、原因究明の鍵を握るフライトレコーダーやボイスレコーダーの発見に全力を挙げていた。
エジプト民間航空省は15日に、同機の残骸が見つかったと発表。残骸は複数箇所に散乱していたという。
もう1つのブラックボックスであるフライトレコーダーはまだ見つかっていない。フライトレコーダーは同機のセンサーがとらえた25時間分の情報を記録。飛行速度や高度、エンジンや翼の状態を知る手がかりとなる。