英旅行者、欧州への渡航に12時間待ち 仏の入国審査強化で
英高速道路当局によると、渋滞の原因は、相次ぐテロを受けてフランス政府が入国審査を強化したことにある。フランスでは130人の死者を出した昨年11月のパリ連続テロ以来、非常事態が続く。
ドーバー港によれば、フランス国境警備局は深刻な人員不足に陥っていて、一時は何百台も連なった長距離バスの乗客の入国審査に対応する係員が1人しかおらず、バス1台を通すのに40分を要する状況だった。
英内務省は、国境警備隊も動員してフランスへの入国審査の対応を支援していることを明らかにした。
フランスが十分な人員を配置しないのは、欧州連合(EU)離脱を選んだ英国に対する報復ではないかと勘繰る声も。
ドーバー港は旅行者に対して出発の予定を遅らせるよう勧告。どうしても出かける場合は十分な食料と水を用意するよう促している。
路上では救急隊やボランティアが渋滞に巻き込まれた車にペットボトルの水などを配布。中にはキャンプ用品を使って車内でバーベキューをする旅行者や、路上でパフォーマンスを披露するミュージシャンの姿もあった。
Severe delays #M20/#A20 @PoD_travelnews
— Highways England (@HighwaysSEAST) 2016年7月23日
New release: https://t.co/si2UUTYEvr More info: https://t.co/1GkgmnTieq pic.twitter.com/hrzsjxVM80