ビーチの迷惑な場所取り禁止、違反者には罰金 イタリア
(CNN) 場所取りなどを狙って夜通し置き去りにされたタオルやパラソルがビーチに並ぶ光景は、海水浴客でにぎわう夏のイタリアの海岸の風物詩のような存在。しかしそうした迷惑行為の一掃を目指し、沿岸警備当局がこのほど取り締まりに乗り出した。
当局はトスカーナ州やサルディニア島のビーチを巡回して置き去りにされた持ち物を押収。場所取りを行う違反者には200ユーロ(約2万3000円)の罰金を科すと警告している。
地元紙の報道によると、トスカーナ州のリゾート地リボルノの海岸では、100メートルの範囲だけでパラソル30本、デッキチェア37脚、タオルや水着まで押収されたという。
南部のロゼトカポスプリコでは、観光客からの苦情を受けて200本のパラソルとデッキチェアが押収された。
違反行為をしているのは観光客に有料でパラソルを貸し出そうとする業者から、場所取り目当ての海水浴客まで多岐にわたる。
トスカーナ州チェチナでは、海水浴場がオープンする午前8時半より前にパラソルなどを置いて立ち去ろうとすれば、違反とみなされ取り締まりの対象となる。