自爆テロ図った少年を拘束、ISISが洗脳 イラク北部

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ISISは連れ去った子どもに訓練を施し、戦闘員としてテロ行為に従事させている

ISISは連れ去った子どもに訓練を施し、戦闘員としてテロ行為に従事させている

(CNN) イラク北部のキルクークで、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のために自爆テロを実行しようとしたとして警察に取り押さえられ、爆弾の付いたベルトを外される少年の映像が23日までに公開された。

この映像は地元放送局の「クルディスタン24」が放送した。当局によると、少年は15歳で、ISISの拠点があるモスルから1週間前にキルクークに到着。21日、標的とするシーア派のモスクに近付こうとしたところを拘束された。

現場では少し前に自爆テロが起きたばかりで、不審に思った警備員が少年を拘束した。映像には、興奮した様子の少年を治安要員が取り押さえ、胴体に巻かれたベルトを慎重に外す様子が映っている。

当局者によると、少年はISISによって訓練され、洗脳されていた。「子どもたちは、これを実行すれば天国に行くことができ、欲しかったものが何でも手に入ると教えられる」という。

ISISは以前から子どもたちを宣伝に利用していたが、最近では市民を狙ったテロの前線で子どもを武器として使うようになった。

子どもたちは家族の元から連れ去られてISISの教えを吹き込まれ、厳しい訓練を経て戦闘員としてテロに駆り出される。国連の報告書によれば、最年少で8歳の子どもが自爆テロ犯にさせられているケースもあるという。

ISISで戦闘員として訓練され、戦闘に駆り出されている子どもは推定で約1500人に上る。

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