ラオスに残る大量の不発弾、米大統領が向き合う負の遺産
戦争終結後、不発弾によって死亡したり手足切断などの重傷を負ったりした人は2万人を超え、年間では約50人に上る。
うち40%前後は子どもが占める。爆弾はテニスボールほどの大きさで、「子どもがよく玩具と間違え、拾って投げたりして遊ぶ。それが爆発することがある」。同NGOの創設者でラオス出身のチャナパ・カンボンサさんはそう話す。
貧しい農家は不発弾の残る地で耕作するしかなく、爆発に巻き込まれることも多い。
5日にベトナムに到着したオバマ大統領は、3日間の日程でラオスを訪問する。「国民はこの問題に関するアメリカ大統領の言葉を聞きたいと願い、米国がここでしたことを認めてほしいと願っている」とカンボンサさんは言う。米政府高官が6日までにCNNに明らかにしたところによれば、同大統領は不発弾処理に関連する費用として9000万ドル(約93億円)の追加拠出を表明する見通しだという。