「インドのシリコンバレー」で暴動、水巡る争い激化で2人死亡
12日には最高裁が、9月30日まで水の供給量を34万リットルに減らすことを認めたが、それ以上の削減には応じなかったことから暴動に発展。デモ参加者は、「命は捨ててもカービリ川は渡さない」「カービリ川はカルナタカ州のものだ」と主張している。
カービリ川はカルナタカ州を源流とし、タミルナドゥ州を通ってベンガル湾に流れ込む。両州とも灌漑(かんがい)用水としてこの川の水を使っているが、9月に入ってインド南部でモンスーンがもたらす雨量が減ると、飲料水の取水源の水が残り少なくなった。
農業用水も不足し、タミルナドゥ州ではカルナタカ州の貯水池に水不足の原因があると主張。カルナタカ州は、タミルナドゥ州が必要以上の水を要求していると反論していた。
政府の記録によると、カービリ川の水を巡る争いは1800年初頭にさかのぼる。
米国は12日に渡航勧告を出し、バンガロールを含めてカルナタカ州のデモ発生地域は避け、近くで大規模な集会やデモがある場合は細心の注意を払うよう呼びかけた。
バンガロールにはインド企業のほか、マイクロソフトやグーグルといった米ハイテク大手も進出している。