英国、来年3月末までにEU離脱交渉開始へ メイ首相が明言
英国に住むEU諸国出身者やEU諸国在住の英国人、銀行や企業、投資家らにとって重要なのは、英国とEUの関係が将来どうなるかという点だ。しかしメイ首相はその関係についてほとんど語らなかった。
首相によれば、英国人の多くは移民流入を制限したいという理由で離脱に賛成票を投じたとみられる。それと引き換えに、EUとの自由貿易体制をどの程度犠牲にしなければならないかが大きな問題だ。
日本の日産自動車は先週、英国への将来の投資を約束するためには、同国とEU市場との関係の見通しをよりはっきりと知る必要があると強調した。
英経済は離脱決定後も予想されたほど鈍化していない。通貨ポンドの急落が輸出産業や観光業の追い風となったことや、イングランド銀行(中央銀行)が大規模な資金供給に踏み切ったことが背景にある。