独警察、シリア人の男を捜索 爆弾テロ計画の疑いで
(CNN) ドイツ東部ザクセン州の警察は8日、爆弾テロを計画していた疑いでシリア人の男の行方を追っていることを明らかにした。
警察によると、この男はジャベル・アルバクル容疑者(22)。シリアの首都ダマスカスの郊外出身で、1994年1月10日生まれとされる。
警察が同州ケムニッツで実施した大規模な捜索作戦で、情報機関からの連絡に基づき1軒のアパートを調べたところ、爆発物の痕跡が見つかった。
州警察の報道官によるとTNT爆弾より強力で、少量でも大きな破壊力を持つ爆発物だった。運搬が難しいため、警察は現場で複数の穴を掘り爆破処理した。
作戦ではさらに同市内の鉄道駅で2人が拘束され、警察が手荷物の中身を調べている。市中心部で拘束された別の1人は、アルバクル容疑者と連絡を取っていたとみられる。
同容疑者は黒いパーカー姿で逃走中とされる。武装したり、爆弾を持ったりしているかどうかは明らかでない。
CNN系列局によると、首都ベルリンでは空港や鉄道駅の警戒態勢が強化された。
捜索作戦が実施される間、ケムニッツの住民らは外出を控え、ソーシャルメディアに画像や動画を投稿しないよう指示を受けた。
ケムニッツは、先月モスク(イスラム教礼拝所)と国際会議場で手製爆弾が見つかったドレスデンから約60キロ離れたチェコ国境付近に位置している。