攻撃続くアレッポ、向こう2カ月で「完全な壊滅も」 国連特使
(CNN) 国連のデミストゥラ・シリア担当特使は6日、シリア北部の都市アレッポ全域が破壊されかねないと訴えた。
同特使によると、現状のまま攻撃が続いた場合、アレッポ全域は2カ月ほどで「破壊し尽くされるかも知れない」という。
その上で同特使は「このまま事態を大きく変える要素が出てこなければ、アレッポでは残酷で絶え間ない軍事力の行使、爆撃や戦闘や破壊が続くだろう」と警告した。
国連によれば、アレッポでは過去2週間で少なくとも376人が死亡し、1266人が負傷した。デミストゥラ特使は、これは医療施設に限った数字であり、実際の被害者数ははるかに多いとの見方を示した。
一方フランスは同日、アレッポにおける人道危機に終止符を打つための外交努力に着手。国連安保理に決議案を提出した。
モスクワを訪問中のエロー仏外相はロシアのラブロフ外相と合同記者会見を開き、アレッポの「状況は深刻だ」との考えを示した。