香港行政府、議員の就任阻止の動き 中国への侮辱的発言受け
香港(CNN) 香港の行政当局は18日、先週の立法会(議会に相当)で中国を侮辱するような就任宣誓を行った議員2人が19日に再宣誓を行う件で、2人の議員就任を阻もうと司法手続きに踏み切る動きに出た。議員の間からは、行政の対応は憲法の定める権力分立に反するなど批判の声が相次ぎ、混乱が広がっている。
12日の宣誓では、「青年新政」の游蕙禎議員が中国を「People’s Re-f**k-ing of Chee-na」と侮辱的な表現で形容し、「香港は中国ではない」という横断幕を掲げた。
同党の梁頌恒議員も、チャイナを「チーナ」と発音したように聞こえた。一部ではこの表現について、日本が第2次世界大戦中に使った侮辱的な用語への言及と受け止められている。両議員とも、その用語の使用は否定した。
この日の2人の宣誓は容認できないと見なされたが、立法会の梁君彦議長は19日に宣誓をやり直すことを認めた。やはり宣誓が無効とされた別の3人の議員も宣誓のやり直しを認められた。