アレッポ住民20万人の窮状、脱出経路なく空爆と飢えに直面
アレッポ東部に残る市民の正確な数は不明だが、同声明では子どもを含む20万人あまりが食料や医薬品などの供給から切り離されていると指摘した。
激しい爆撃が続く反体制派の支配地域に今も家族と共に残る男性は、携帯メールを通じてCNNの取材に答え、「飛行機の音で目を覚まし、寒さに震え、朝食になる食べ物もなく、きれいな飲料水もない。家族は苦痛と恐怖にさらされている」と証言。多くの人が「埋葬してもらえるあてもないまま死んでいく」と語った。
家族を連れて脱出しないのかという問いには、「どこへ? 政権の支配地域へか? 死んだ方がずっとましだ。自分の兄弟姉妹や子どもたちを殺した相手のところへ戻れというのか」と憤る。
男性の妻は母乳が出なくなり、生後9カ月の娘はお腹を空かして泣き続けているという。娘にはつぶした米飯や紅茶に浸したパンを食べさせていると男性は語った。
アレッポ東部の活動家によると、激しい砲撃や空爆は7日も続き、やむ気配はない。同地の反体制派は5日間の人道停戦を呼びかけ、アレッポからの避難を望む住民は北部へ脱出させるよう求めた。