教会が突如倒壊、礼拝中の信者ら50人死亡 ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア南部アクワ・イボム州の州都ウヨで10日、教会が突如として倒壊して礼拝中の信者など50人あまりが死亡した。州当局によると、がれきの下敷きになった人たちを救出する作業は11日も続いており、死傷者の正確な人数は分かっていない。
アクワ・イボム州知事の広報は、「何もかもが一度に起きた。信者たちが歌ったり踊ったりしていたところへ雨のような音がして屋根が崩れ落ちた。あっという間の出来事だった」と説明する。
同州のウドム・エマヌエル知事も教会の中にいたが、すんでのところで脱出して無事だった。知事が座っていた座席は近くにがれきが落下して破壊されたという。病院に運ばれた負傷者の中には州幹部や知事の側近も含まれる。
知事は12~13日を同州の服喪の日とし、原因究明のための調査委員会を設置するとともに、建設プロジェクトにかかわった業者を即刻逮捕するよう指示した。
直後に現場に駆け付けたという男性は、「見るからにひどい状況だった」と振り返る。負傷者は悲鳴を上げ、大勢の人たちが走り回り、ひどいけがをしていた人もいたといい、「建設業者が死傷者を助け出すためクレーンで鉄鋼を持ち上げていた」と話している。
ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領はツイッターで犠牲者に哀悼の意を表した。