ギリシャ大使の焼死体見つかる、妻の愛人が殺害か ブラジル
(CNN) ブラジル警察は1日までに、ギリシャの駐ブラジル大使、キリアコス・アミリディス氏(59)の焼死体がリオデジャネイロ郊外で発見された件をめぐり、大使の妻と愛人関係にある軍警察の隊員が殺害を実行したとの見方を明らかにした。国営通信アジェンシア・ブラジルが伝えた。妻は事件に関連して事情聴取を受けているという。
警察当局者によれば、捜査官らは、大使の妻が殺害を命令したとみているという。現時点で訴追された人物はいない。
同通信が警察当局者の話として伝えたところによると、軍警察の隊員は大使ともみ合った末、正当防衛で殺害に及んだと主張。遺体を処理するため、いとこの助けを借りたと供述しているという。
アミリディス氏は26日から行方不明になっていた。リオ郊外ノバイグアスで29日、車内に焼死体が置かれた車両が焼け焦げた状態で発見され、遺体は翌日にアミリディス氏のものと特定されていた。
同通信によれば、殺害現場はノバイグアスにある大使の自宅。隊員はいとこと共に遺体をカーペットに包んで車内に置いたという。アミリディス氏は去年1月に大使に指名されて以来、首都ブラジリアに住んでいたが、休暇中は通常、リオ郊外の自宅で過ごしていたという。
ブラジル大統領府は声明を発表し、ギリシャ政府と、大使の家族や友人を始めとするギリシャ国民に弔意を送った。