英、ミサイル実験に失敗も公表せず 昨年6月に米フロリダで
ファロン英国防相は23日、下院でトライデントについて説明を求められ、「絶対的な確信」があると強調したが、実験に関する「作戦の詳細」については明らかにしなかった。
英政府がミサイル実験の失敗について公表を拒んでいることに対し、英国の核抑止に反対する立場からは批判が噴出している。スコットランド自治政府のスタージョン首相はツイッターへの投稿で、「これはとてつもなく重大な問題だ。事実関係や、誰がいつ、何を知っていたのか、そして下院に知らされなかった理由を全面的に開示する必要がある」と指摘した。
メイ首相の報道官は23日、トライデントの実験について首相は就任時に説明を受けていたと述べ、「これは『デモンストレーションと調整』の実験と位置付けられていた。実験は(2016年)6月に(キャメロン)前首相の下で行われ、(メイ)現首相は就任時にこれを含む幅広い核問題について説明を受けた。この実験では潜水艦と乗員が実験に成功したと認定された」と話している。