大気汚染が広げる北京の環境格差<2> 「吸う空気」すら異なる
こうした費用がかかるのは家だけではない。北京インターナショナルスクールではスモッグが広がる最中に遊ぶ子どものため、500万ドルをかけて与圧ドームを建設した。
有機食材を自宅に直接配送するサービスを利用する人や、海外旅行で大気汚染を逃れる人もいる。
変わり種では英国から輸入する空気の缶詰が115ドル。汚染対策用のクリームは100ドルを超える場合もある。「大気汚染をつかまえる」と称する高額なお守りまである。
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次回「大気汚染が広げる北京の環境格差<3> 経済損失は60兆円」は3月15日公開