大気汚染が広げる北京の環境格差<3> 経済損失は60兆円
中国は近年、環境対策で一定の成果を上げている。中国国営の新華社通信によると、北京市内の663地区で石炭に代えクリーンエネルギーを導入。国際的にも、気候変動対策の枠組み「パリ協定」に調印した。
ただ、こうした措置にもかかわらず、北京が年を追うごとに居住不可能になりつつあるとの見方はほとんど払拭(ふっしょく)できていない。15年には、大気汚染の負の影響についてのドキュメンタリー「穹頂之下」が話題に。ネット上で多くの視聴者を集めたものの政府の検閲が入り、動画共有サイトから削除された。
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次回「大気汚染が広げる北京の環境格差<4> 環境問題を商機に」は3月16日公開