治安施設2か所で自爆テロ、死傷者56人 シリア中部

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自爆攻撃を受け、治安対策が強化された

自爆攻撃を受け、治安対策が強化された

(CNN) 内戦状態が続くシリアの中部ホムスで25日、2カ所の治安施設を狙った自爆テロがあり、少なくとも32人が死亡、24人が負傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)がバラジ・ホムス県知事の話として伝えた。

国営テレビの現場スタッフによると、市内のグータ地区とマハッタ地区の治安施設でそれぞれ3人が自爆した。死者の中には、ホムスの軍情報部門責任者が含まれているという。

シリアの反政府武装組織「アルシャム解放委員会」が犯行声明を出した。この組織の傘下には、かつて国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」と名乗っていた「ファテフ・シャム戦線(JFA)」がある。同戦線は昨年、アルカイダからの離脱と改名を宣言していた。

アルシャム解放委員会は声明で、メンバー5人がホムスの軍治安部門と国家治安当局の各責任者を含む当局者計40人を殺害したと述べた。

現場周辺の状況に詳しいCNNのスタッフによると、攻撃を受けた両地区の施設はいずれも厳重に警備されていたという。

シリアでは政権軍と反体制派の間で成立した停戦が事実上崩壊し、停戦に参加しなかった「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やJFAなど過激派組織がテロを繰り返している。

トルコ国境に近いバーブでも24日、車を使った自爆テロで数十人の死者が出た。

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