男子生徒が高校で銃撃、大量の武器を所持 フランス
(CNN) フランス南東部グラスにある高校で16日、17歳の男子生徒が銃を発砲し、校長や生徒など数人が負傷した。当局は、テロではなかったとの見方を示している。
フランスのCNN系列局BFMTVによると、この日昼休みごろ、ライフル銃1丁と拳銃1丁、リボルバー1丁、手投げ弾2発を持った生徒が学校に侵入し、校長を狙って発砲した。
バローベルカセム教育相によれば、銃撃を受けて校長と生徒3人が負傷したほか、数人が軽傷を負って病院で手当てやカウンセリングを受けた。
教育相はこの事件について、「武器に取りつかれた不安定な若い男性による凶行」と形容している。
ルー内相は、当局が捜査に乗り出し、この生徒から事情を聴いていることを明らかにした。
現場にいた男子生徒はBFMTVの取材に答えて「4発の銃声が聞こえた。完全なパニックだった」と語り、「パリで事件が起きたとは聞いていたけれど、今度は自分たちに降りかかった」とショックを受けた様子だった。
別の女子生徒はツイッターへの投稿で、銃撃は5~10分ほど続いたと証言。自分たちのクラスは無事で、学校から避難したと伝えている。
内相によれば、現場には警察の特殊部隊や爆弾処理班が出動して対応に当たった。捜査が終わるまで、学校周辺の一帯は封鎖を続けるとしている。