「車両が武器に」 ロンドン・テロから見える不穏な流行
実際に、アルカイダはプロパガンダ雑誌の中で「究極の草刈り機」という記事を掲載。ピックアップトラックを、草ではなく神の敵を刈り取るための「草刈り機」として利用することを呼び掛けていた。
「最大の殺りくの達成に向けて、慣性を最大にし、最初の走行で可能な限り多くの人に当てるために、車体のコントロールを十分に維持しながら出来るだけ速度を上げることが必要だ」としている。
ニューヨーク市警の情報部門の幹部によれば、ISISは支持者に対し、他の攻撃手段がない場合は車両を武器として使うよう促しているという。
同幹部は、ISISが他のテロ組織と同様に手近にあるものを使うよう呼び掛けていると語った。「それはつまり、爆弾を作れるなら爆弾犯になれる。しかし、爆弾がなければ拳銃を使う。拳銃が見つからなければナイフを使う。ナイフが見つからなければ車を使う」と指摘。脅威の範囲が大きくなるとしていた。