化学兵器疑惑の町にまた空爆、政権軍の基地再開 シリア

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化学兵器が使用されたとみられる現場からサンプルを採取する男性

化学兵器が使用されたとみられる現場からサンプルを採取する男性

(CNN) 米国がアサド政権による化学兵器の使用を断定したシリア北西部イドリブ県の町、ハーン・シェイフンが6日から7日にかけ、新たに空爆を受けていたことが分かった。

空爆を実施した主体は今のところ不明だが、イドリブ県は反体制派の支配地域で、これまでアサド政権軍と、同政権を支持するロシア軍から空爆を受けてきた。

現地の活動家2人が語ったところによると、住宅地などが標的となり、少なくとも女性1人が死亡、3人が負傷した。

米軍は7日未明、政権軍がハーン・シェイフンへの化学兵器攻撃に使ったとされる同国中部のシュアイラート空軍基地をミサイルで攻撃したばかりだ。

新たな空爆の起点が同基地だったかどうかは明らかでないが、シリア国営メディアや反体制派団体は8日、基地の運用が再開されたと伝えた。国営通信の記者はインスタグラムに「シュアイラート再開」と題し、同基地の滑走路を走るジェット機の動画を投稿した。

米軍による基地攻撃を受け、ロシアはシリアの防空システム強化に協力すると表明した。ロシア国営メディアは、巡航ミサイルを搭載する同国海軍の艦船がシリア西部タルトスの基地へ派遣されたと伝えた。

また在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団」によると、イドリブ県の別の村で8日、ロシア軍によるとみられる空爆があり、子ども4人を含む民間人15人が死亡した。市民ボランティア組織「シリア民間防衛隊(通称・ホワイトヘルメッツ)」は死者16人、負傷者20人と報告している。

一方、シリア国営メディアなどによると、同国北部ラッカ近郊では8日、米軍主導の有志連合によるとみられる攻撃で民間人少なくとも15人が死亡したという。

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