マクロン氏、好印象の背景に妻の存在 25歳年上の恩師
同国の政治家の私生活を巡っては、他国で「スキャンダル」と見なされそうな関係も、ごく普通に受け止められる。
これまでにもオランド大統領は浮気現場をすっぱ抜かれ、シラク元大統領は不倫関係について公然と発言。ミッテラン元大統領は不倫相手との間に子どもがいた。
一部が眉をひそめるのは、25歳という年齢差と、妻の方が夫より年上だという事実の方にあるようだとビターマン特派員は解説する。
ちなみに米国のトランプ大統領は、3度目の妻であるメラニア氏より24歳年上だが、そのことに目くじらを立てる人はほとんどいない。
マクロン氏とトロニュー氏の関係についてはフランスのゴシップ紙も盛んに書き立てているものの、多くは批判よりも単純な好奇心に根差している。
「これが問題として取り上げられることは一切ない。選挙の争点にもならないし、秘密でもない」。それどころかトロニュー氏との夫婦関係は政治家としてのマクロン氏の助けになっているかもしれないとビターマン特派員は言う。
夫妻の友人はマクロン氏について、「妻と一緒にいた方が、成熟した空気が漂う」と評した。