マクロン氏、好印象の背景に妻の存在 25歳年上の恩師

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仏大統領選で決選投票に臨むエマニュエル・マクロン前経済相

仏大統領選で決選投票に臨むエマニュエル・マクロン前経済相

(CNN) 23日に行われたフランスの大統領選挙で最多の票を獲得したエマニュエル・マクロン前経済相(39)。次期大統領に最も近い存在となった今、25歳年上の妻、ブリジット・トロニュー氏(64)とのラブストーリーが世界中の関心をかき立てている。その関係がフランスでマクロン氏のイメージ向上に役立っている背景を探った。

2人が出会ったのはフランス北部アミアンのハイスクール。マクロン氏は生徒、トロニュー氏は教師だった。当時17歳だったマクロン氏は、トロニュー氏との結婚を誓う。

しかし両親は反対した。トロニュー氏が既婚者で、既に3人の子どもがいたためだ。マクロン氏の伝記によれば、父親はトロニュー氏に対し、せめて息子が18歳になるまでは身を引いてほしいと頼んだという。

2人がようやく結婚したのは、トロニュー氏が離婚した後の2007年だった。マクロン氏は29歳、トロニュー氏は54歳になっていた。

結婚を前にマクロン氏は、成人になっていたトロニュー氏の3人の子どもの同意も取り付けた。「彼は母との結婚を決意すると私たちに会いに来て、あなたたちのお母さんと結婚したいと告げた」。トロニュー氏の娘はBFMTVの取材にそう語っている。「ここまで慎重な姿勢で、事前に私たちに許可を求めるほどの行動力は、誰にでもあるものではない」

ただし、誰もが2人の結婚を祝福していたわけではなかった。夫妻の友人はこう証言する。「2人とも敵対的な目を向けられた。それぞれの親族も前向きではなかったし、年齢の差に対する世間の目もあった」「特に女性の方が年上の場合、常に不審な目で見られる」

だがフランス国民の大多数にとって、それは問題にはならなかった。「なぜ米国ではそれほど大騒ぎするのか。政治に何か影響が出るのか」。CNNのジム・ビターマン・パリ特派員はそう問いかける。

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