印警官隊、銃撃受け25人死亡 毛沢東主義派が待ち伏せか
ニューデリー(CNN) インド中部で24日、反政府武装組織のインド共産党毛沢東主義派(毛派)とみられるグループが警官隊を襲撃し、警察官少なくとも25人が死亡、6人が負傷した。当局がCNNに明らかにした。
警察幹部によると、襲撃があったのは中部チャッティスガル州のスクマ県。現地の道路建設の警護をしていた中央予備警察隊(CRPF)隊員70人あまりが奇襲攻撃を受けた。
CRPFの広報担当者はCNNに対し、密林地帯を通過中の隊員らを狙って、身を隠した500人ほどの毛派メンバーが一斉射撃を浴びせたと説明した。23人がその場で死亡。残りの死者は搬送先の病院で息を引き取ったという。
モディ首相はツイッターで今回の襲撃を「卑劣で嘆かわしい」と非難。「入念に状況を監視している。隊員たちの犠牲を無駄にはしない。彼らの家族に哀悼の意を捧げる」と述べた。
チャッティスガル州スクマ県で毛派とみられる襲撃が発生するのはこの2カ月足らずの間で2度目。3月の襲撃では警察官12人が死亡していた。
毛派はインド国内で1960年代から活動しているが、2000年代初めに激しい武装闘争を展開するようになった。政府の統計によると10年以降、毛派と政府との衝突で民間人2100人あまり、治安部隊要員800人が死亡。13年には政府の車列が襲撃を受け、今回に匹敵する24人の死者が出ている。
ニューデリーに拠点を置く紛争問題を扱う研究機関は毛派について、現在インド国内13州の156県で活動中と分析。シン前首相は在任中、毛派を「国内の治安における最大の脅威」と明言していた。