北朝鮮、米国人をまた1人拘束 計4人に
ソウル(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は7日、米国籍の男性が北朝鮮に対する敵対行為の容疑で拘束されたと伝えた。
北朝鮮によると、拘束されたのは、平壌科学技術大学の運営にかかわる取引を行っていたキム・ハクソン氏。KCNAは、同氏が6日に拘束され、当局が現在、同氏の犯罪について詳しい捜査を行っていると伝えた。犯罪の詳しい内容は明らかにしていない。
米国務省はCNNの取材に対し、米国人が拘束されたとの報道については認識していると説明。「北朝鮮で米国人の拘束が伝えられた場合、北朝鮮で米国の利益代表を務めるスウェーデン大使館と連携する」と述べ、今回のケースについては「プライバシーを考慮してそれ以上はコメントしない」とした。
北朝鮮で現在拘束されている米国人は、キム・ハクソン氏で4人目になると見られる。
KCNAによると、4月にはキム・サンダク氏が北朝鮮に対する「敵対行為」を理由に拘束された。
米バージニア大学の学生、オットー・ワームビア氏は2016年、政治標語の掲示物を取り外したとして15年の労働教化刑を言い渡され、15年に逮捕された実業家のキム・ドンチュル氏はスパイ罪で10年の禁錮を言い渡されて服役している。