カタールとの断交は6カ国に ドーハ便停止、スーパーに長蛇の列
アラブ首長国連邦アブダビ(CNN) 中東のカタールに対して、サウジアラビアやバーレーン、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)の4カ国が断交を表明した件で、この4カ国に続いて、イエメンとモルディブもカタールとの国交断絶を明らかにした。
サウジアラビア、バーレーン、UAE、エジプトの4カ国は5日、カタールとの国交を断絶すると発表。理由として、カタールがテロ組織を支援し、地域の安定を損ねているためとしている。カタールはこうした主張について、「不当」であり「根拠がない」として否定している。
カタール国籍の人々はUAEやバーレーン、サウジから退去するのに2週間の猶予が与えられている。
中東の地域連合「湾岸協力会議(GCC)」にはサウジ、バーレーン、UAE、クウェート、カタール、オマーンが加盟しているが、今回の断交を受け、カタールとの関係を維持する加盟国はオマーンとクウェートのみとなった。
中東各国はこれまでも、イスラム組織「ムスリム同胞団」を支援しているとしてカタールを非難してきた。サウジやUAEはムスリム同胞団をテロ組織とみている。
UAEは断交を発表した声明の中で、同組織に対する資金提供などについてカタールを非難している。
カタールは過激派に対する資金提供や支援について否定している。
サウジは、イエメンの反政府武装組織「フーシ」の掃討作戦を主導しており、周辺諸国も参加しているが、ここからもカタールを外す措置をとったという。
ドバイを本拠とするエミレーツ航空は、ドーハ便についてすべての運航を停止すると明らかにした。アブダビに本拠を置くエティハド航空もドーハ便の運航を停止する。断交した各国の航空会社も運航の停止に踏み切るとみられている。