カブールのテロ、死者150人に 過去15年で最悪の水準
(CNN) アフガニスタンの首都カブールの中心部で5月31日に発生した自爆テロによる死者は、少なくとも150人に上ったことが分かった。ガニ大統領が6日、同市内で開催された関係国会議で語った。
ガニ氏によると、事件では女性や子どもを含め300人以上が負傷した。直後の時点では死者90人と発表されていた。
現場で当日撮影された写真には、数十台の車の残がいから大量の黒い煙が立ち上る様子が写っている。
2001年の米同時多発テロ後に米軍がアフガン攻撃を開始してから、同国では紛争状態が続いている。31日のテロは、この15年余りでも最大級の攻撃となった。
アフガン治安部隊への攻撃を繰り返してきた反政府勢力タリバーンは関与を否定しているが、アフガン情報当局はパキスタンを拠点とするタリバーン系組織「ハッカーニ・ネットワーク」による犯行との見方を示す。
爆発は朝早く、大統領府や外国大使館が並ぶ地区で起きた。近くには大型スーパーや商店があり、道路は通勤者や通学の子どもたちで混雑していた。爆弾は給水トラックの中に仕掛けられていたとみられる。