ロンドン橋テロ、3人目実行犯の身元公表 伊当局も警戒対象

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襲撃の犠牲者を悼んで現場にはたくさんの花束が供えられている

襲撃の犠牲者を悼んで現場にはたくさんの花束が供えられている

ロンドン(CNN) 英ロンドン中心部のロンドン橋付近で起きたテロ事件で、英警察は7日までに、名前の公表を控えていた3人目の実行犯の身元について、モロッコ系イタリア人のユセフ・ザグバ容疑者(22)と発表した。イタリア警察は、同容疑者が治安当局の警戒対象に挙がっていたとしている。

ザグバ容疑者は昨年3月、トルコ最大都市イスタンブールに向かう便に搭乗しようとしたところを、伊ボローニャ空港で警察に一時拘束されていた。警察は過激主義関連の情報とみられるものを同容疑者の携帯電話内に発見。ただ、逮捕には至らなかった。

イタリアメディアの報道によれば、複数の当局者は、ザグバ容疑者がシリアに向かっていたのではないかとみている。イタリア当局は同容疑者の動向について英当局に注意を促していたという。

ザグバ容疑者がシリア渡航を企てていたとの報道を受け、英当局の襲撃予防策が不十分だった可能性はないか改めて問われそうだ。

ロンドン警察は今回の発表に先立ち、他の襲撃犯の2人のうちクラム・バット容疑者について、非合法イスラム主義組織のメンバーとして警戒対象に挙がっていたことを認めた。複数の情報筋がCNNに明かしたところによれば、英警察と英情報局保安部(MI5)は2015年、この組織に対する大規模摘発の一環として同容疑者への集中捜査を開始していたという。

バット容疑者はまた、英国内の聖戦主義者を扱った昨年のドキュメンタリー番組にも登場していた。

ロンドン警視庁のマーク・ロウリー警視監によれば、バット容疑者が差し迫った脅威を提示しているとの証拠はなかったことから、同容疑者への捜査は優先度が下げられたという。

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