違法銃器差し出せば免罪、豪州で新たなテロ対策

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過去のテロ事件では未登録の違法な銃器が使用されるケースがあった

過去のテロ事件では未登録の違法な銃器が使用されるケースがあった

(CNN) オーストラリア政府は17日までに、テロ対策の一環として未登録の銃器類を当局に差し出した場合、処罰を免除するとの措置を今年7月1日から3カ月間続けると発表した。

この期間以降に未登録の銃所持が発覚した場合、罰金28万豪州ドル(約2350万円)と最大で禁錮14年の罰則が科される可能性がある。野党・労働党も今回の銃規制措置を歓迎している。

国内で登録されていないとする銃器類は約26万丁。キーナン司法相は16日、「最近の事件が示すよう、銃1丁が間違った者の手に入れば致命的となる」と述べた。豪州内では最近、テロ事件が目立ちメルボルン市では今月銃撃事件が起きていた。

豪州犯罪学協会によると、小火器が凶器となった凶悪犯罪は2013年に計47件発生した。その後の類似データは明らかになっていない。一方、米疾病対策センター(CDC)によると、米国内で同年に起きた同様事件は1万1208件以上となっている。

豪州の総人口は約2400万人で、米国は約3億2100万人。

豪州内で今回のような大規模な「銃アムスティ(恩赦)」措置が講じられたのは1996年以降では初めて。同年には計35人が射殺された「ポート・アーサー虐殺事件」が発生し、当時の政府は速射能力のあるライフルや散弾銃の禁止や銃保持認可の厳格化などに動いていた。その結果、小火器類100万丁以上が回収され、廃棄処分となっていた。

同事件では男の単独犯が、軍仕様のような半自動ライフル銃を乱射していた。事件後の銃規制により、豪州内では大規模乱射事件が皆無となり、銃を使った自殺は年間当たり平均4.8%減、銃が絡む殺人事件は5.5%減となっていた。

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