トランプ米大統領、プーチン氏と初会談へ G20期間中
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が、ドイツ北部ハンブルクで来週開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議の際にロシアのプーチン大統領と初めての会談を行う見通しであることが30日までに分かった。マクマスター米大統領補佐官(国家安全保障担当)が明らかにした。
首脳会談がどのような形式で行われるかは重要な意味を持つ。正式な場での会談は両国関係の改善を示唆するものになるが、実際には立ち話程度で終わる可能性もある。
トランプ政権内ではプーチン大統領との初顔合わせをどのような形にすべきか長らく議論が続いていた。両国関係の改善に前向きな姿勢を示すために正式な首脳会談を行うべきだと考える側近もいれば、いわゆる「ロシア疑惑」の中でプーチン大統領と親しい印象を与えるのは得策ではないとの意見も出ていた。
コーン国家経済会議(NEC)委員長は記者会見の席上、米大統領選挙へのロシアの介入疑惑は議題になるのかと問われ、「具体的な議題は決まっていない」と述べるとともに「大統領が話したいと思うことなら何でも」議題になりうると付け加えた。
トランプ政権高官によれば、大統領自身は正式な会談に前向きだがスタッフに無理強いはしておらず、経済制裁の一部緩和を含むロシア側と協力できる分野を探すことに力を入れているという。
あるホワイトハウス高官はCNNに対し、ロシア政府は両首脳間の敬意を示すために正式な首脳会談を推していたと語った。
一方、ロシア政府のペスコフ報道官は29日、プーチン大統領とトランプ大統領はG20開催中に立ち話の形で会う予定ではあるが、正式な首脳会談は現時点では計画されていないとCNNに対して述べた。