ISIS拠点のモスル攻防戦、残る戦闘員は数百人

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有志連合とISISとの激しい戦闘で荒廃したモスル

有志連合とISISとの激しい戦闘で荒廃したモスル

イラク北部アルビル(CNN) 大詰めを迎えているとされるイラク第2の都市モスルでの過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討作戦で、米軍率いる有志連合の報道担当者は29日までに、市内に残るISIS戦闘員は数百人規模となっていることを明らかにした。

ただ、CNNの取材に激しい戦闘が続いているとも述べた。モスル西部の旧市街での掃討戦はイラク治安部隊が主導しているとし、有志連合軍も含め、依然閉じ込められている市民を守りながらの慎重な戦いを進めているとした。市民を飢餓から救うための迅速な作戦も求められているとも述べた。

米国防総省は1カ月前、モスル攻防戦で死亡したISIS戦闘員は約980人、負傷者は6000人以上と報告していた。ISISは2014年に同市を押さえていた。戦闘現場に依然置き去りにされている住民は約10万人とされる。

イラク軍の合同作戦司令部は、治安部隊がモスル西部に位置する旧市街の地区を26日に初めて制圧したと発表していた。この作戦は6月18日に開始されたが、狭い道路が入り組み、ISISが住民を人間の盾とする戦術を用いているため遂行が困難視されていた。

国際移住機関(IOM)によると、イラク軍などによるモスル攻略戦が始まって以降、自宅などを失った市民は70万人以上。ここ数週間は市外へ逃げ出す住民の人数が急上昇していると報告した。

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