米軍、アフガンでISIS勢力の指導者殺害
(CNN) 米国防総省は14日、米軍がアフガニスタン東部クナール州で過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の本拠地を攻撃し、現地勢力の指導者を殺害したと発表した。
米国防総省報道官によると、今月11日の攻撃で殺害したのはイスラム国の現地組織「ISIS―ホラサン」のアブ・サイード容疑者で、最高指導者の称号も持つとされる。アフガン駐留米軍の報道担当者は小型無人飛行機(ドローン)の空爆を実施したと述べた。国防総省は当初、同容疑者は急襲で殺されたと報告していた。
アフガン駐留米軍のニコルソン司令官によると、米軍の作戦で死亡したISIS―ホラサンの指導者は過去1年の間、サイード容疑者で3人目となった。過去の指導者2人はいずれもISISの地盤となっていたナンガルハル州で抹殺(まっさつ)されており、サイード容疑者がクナール州で殺されたことは勢力の浸透も示唆している。
アフガン軍と駐留米軍によるISIS勢力一掃の作戦は今年3月初旬に開始。アフガン駐留の北大西洋条約機構(NATO)連合軍の司令官も務めるニコルソン大将は今年末までにはISIS勢力をアフガン内から駆逐すると公約している。
アフガン駐留米軍の任務はアフガン軍の訓練や補完的役割に限定されているが、ISIS勢力掃討の特別作戦だけには直接関与し、東部各州で急襲作戦や空爆などを続けている。