アフガン首都で車爆弾テロ、31人死亡 タリバーンが声明
アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタンの首都カブールで24日早朝、爆弾を仕掛けた車が爆発し、少なくとも31人が死亡した。反政府勢力タリバーンが犯行声明を出した。
アフガン内務省の報道官がCNNに語ったところによると、爆発は午前6時40分ごろ、市西部の一角で起きた。
タリバーンは犯行声明で、アフガン情報当局者が乗ったバスを狙ったと発表した。しかし同報道官によると、犠牲者は鉱物・石油当局の職員など全員が民間人。負傷者の中には女性や子どもも含まれていた。
カブールの病院当局責任者は死者29人、負傷者少なくとも40人と発表した。
アフガンのアブドラ行政長官(首相に相当)は声明で「公務員に対するテロ攻撃」を強く非難した。
ガニ大統領は「敵は戦場で我が軍に対応できず、罪のない民間人を標的にしている」と述べた。
国連のグテーレス事務総長も非難声明を発表。民間人を故意に狙った攻撃は「重大な人権侵害であり、戦争犯罪に当たる可能性もある」と述べた。
国連によると、アフガンでは今年1~6月に死亡した民間人が1600人以上と、2001年以降の紛争で最悪の規模を記録した。
タリバーンが攻勢を強めるなか、トランプ米政権は同国への増派を検討している。