ムンバイ・ビル倒壊、死者33人に 生後20日の乳児遺体も
インド・ムンバイ(CNN) インドの金融中心地ムンバイで起きた3階建てビルの倒壊で、がれきに閉じ込められた人の救出に当たっていたレスキュー隊は1日、全ての被害者を確認したとして捜索・救助活動を打ち切った。倒壊による死者は33人となった。
8月31日の時点では少なくとも24人が死亡したと報じられていた。新たに確認された遺体には3人の子どもが含まれており、そのうちの1人は生後20日の新生児だった。
ムンバイは数日前から豪雨による洪水に見舞われ、これまでに5人の死亡が確認されていた。ビル倒壊と豪雨との関係について公式の見解は示されていないが、当該のビルは117年前に建てられたもので、数年前から危険性が指摘されていた。ムンバイ警察は「2013年に居住不適格とされた」と説明している。
当局者によると、市内には同じような状態のビルが何百棟もあると思われる。
倒壊したビルの隣に30年間住んでいるという女性はCNNに対し、朝食の準備をしていたときに「ものすごい轟音」が鳴り響いたと、倒壊の瞬間の様子を語った。バルコニーから眺めると、もうもうと立ち込める砂ぼこりと、「カードを立てて作った家のように」崩れ去るビルの姿が目に入ったという。