ロヒンギャ難民が物資に殺到、3人死亡 バングラデシュ

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支援物資を配るトラックに難民が殺到し死者が出た

支援物資を配るトラックに難民が殺到し死者が出た

バングラデシュ南東部クトゥパロン(CNN) ミャンマー西部ラカイン州から少数派のイスラム教徒ロヒンギャの人々が大量に流れ込んでいるバングラデシュの難民キャンプで、支援物資を配る民間団体のトラックに収容者が殺到し、女性1人と子ども2人が死亡したことが18日までにわかった。

バングラデシュに拠点を置くロヒンギャ支援活動の統括組織によると、ミャンマー国境に近いクトゥパロンのキャンプ付近で15日、支援のトラックから投げられる衣類に難民が殺到し、折り重なるように倒れる事故が起きた。死亡した3人の名前や年齢は公表されていない。

国境周辺に設けられたキャンプのロヒンギャ難民は計40万9000人と、先月25日以降の約3週間で倍増し、さらに増え続けている。

現地の民間団体がトラックに物資の袋を載せて、キャンプ内を走り抜けながら難民らに投げ与える場面は、CNNの取材班も目撃している。路上にトラックが見えると、難民が全速力で集まって来る。

国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)などの支援機関は、こうした方式は危険だと指摘。難民らに対し、公的機関の配給所を利用するよう呼び掛けている。

投げられた物資を取り合ってけんかになったり、受け取れなくてトラックによじ登ったりする難民が後を絶たず、運転手の視界に入りにくい子どもたちは特に大きな危険にさらされるという。

IFRCの報道担当者はCNNとのインタビューで「苦しむ人々の姿が一面に広がっている。見たこともない様相だ」と話し、「難民がこれ以上増えたらどうすればいいのだろう」と懸念を示した。

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