子どもの喫煙、インドネシアで拡大<上> 2歳でチェーンスモーカーに
アルディ君は毎朝、ダイアナさんが自家製野菜を売る市場について行っていた。そこの人々がアルディ君に喫煙を教えた可能性があるといい、たばこは市場で頼むことにより容易に入手できただろうと話す。
これは世界の多くの地域では現実味に欠ける言い訳のように響くだろうが、インドネシアの場合は大いにあり得る。同国は男性の喫煙率が世界で最も高く、青少年の喫煙者の割合でも世界有数だ。広告や販売に対する規制が緩いことや価格の低さがこうした傾向に拍車をかけている。
アルディ君は現在、健康な男の子として学校に通っており、成績も良い。ただここに至るまでの過程には、インドネシアを代表する児童心理学者、セト・ムルヤディ国家児童保護委員会議長との長年にわたるリハビリがあった。