母親がHIVを秘密に、全家族感染 一変した少女の人生を追う ウガンダ
最近の研究によると、アフリカのサハラ砂漠以南地域における15~24歳の若い女性のHIV感染リスクは、同年代の男性の2倍以上。
国際エイズ学会のリンダゲイル・ベッカー理事長は、「HIV感染の拡大により、若い女性や少女はとりわけ不利な立場に立たされている」と指摘する。感染ルートは多岐にわたり、サハラ砂漠以南では異性間での感染が主流だという。
ベッカー氏によれば、これはウガンダの若い女性にも当てはまる。若年代で年長男性との性交を経験することなど、さまざまな社会的要因が存在するためだ。ただ、母子感染も依然としてリスクとなっている。
ウガンダのエイズ対策団体によると、同国で健診を受けている女性のうちHIVに感染している人は推定6%。母子感染を予防する取り組みにより、子どもへの感染率は2009年の29%から15年には2.9%に減少した。