エルサレムに「トランプ駅」、イスラエル全土で命名相次ぐ
エルサレム(CNN) イスラエルのカッツ運輸相は、エルサレムに建設予定の高速鉄道の駅に、米国のトランプ大統領にちなんだ名称を付ける計画を明らかにした。
新駅は旧市街の城壁の内側に建設予定で、近くにはユダヤ教の聖地「嘆きの壁」に通じる糞門がある。
トランプ大統領は今年5月、現職の米大統領として初めて嘆きの壁を訪問。12月にはエルサレムをイスラエルの首都と宣言し、米大使館をテルアビブからイスラエルへ移設すると表明した。
カッツ運輸相は、「エルサレムをイスラエルの首都と認定した勇気ある歴史的決断にちなみ、新駅にトランプ大統領の名をつけることにした」と語る。
エルサレムの旧市街は、イスラエルとパレスチナの対立の中で最も重大な焦点であり、双方ともエルサレムを自分たちの首都と主張している。
トランプ大統領にちなむ命名は新駅にとどまらず、エルサレムとイスラエルの全土に拡大。複数の自治体のプロジェクトに、トランプ大統領の名が登場する見通しだ。
エルサレム市議会の議員は、旧市街のイスラム地区に通じるパレスチナ人の通行が多い道路の名称を、「ドナルド・トランプ・ストリート」と改称することを提案した。
イスラエル北部キリヤット・ヤムの市長は、新しい公園にトランプ大統領にちなんだ名を付けると表明。沿岸部アシュケロンの決議では、道路の名称を「トランプ宣言ストリート」にするとしている。