米大使館「年末までに移転」 イスラエル首相が見通し
エルサレム(CNN) トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認知した問題でイスラエルのネタニヤフ首相は17日、米国は大使館を今年末までにエルサレムへ移転させるだろうとの見通しを示した。
CNNの取材に応じたイスラエル首相府によると、公式訪問先のインドで述べた。
大使館の移転問題ではトランプ米大統領が17日、ロイター通信との会見で1年内の移設の可能性を否定。ネタニヤフ首相の今回の発言についても「我々は違ったシナリオでしゃべっている」とし、今年末までの移転は検討していないとも述べた。
ティラーソン米国務長官も先月、2017年内もしくは18年内にも移転はないとの見解を表明。テルアビブからエルサレムへの大使館移設には敷地確保、建設計画や必要な承認手続きなどが必要との事情を説明していた。
ネタニヤフ首相の今回の発言が正しければ、新たな米大使館の建物の完成を待たずに大使館が移ることを意味する。エルサレムに現在保持する2つの領事館関連施設のどちらかを大使館として機能させる可能性もある。