武装集団が連れ去った女子生徒80人、軍が救出 ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア北東部ヨベ州でイスラム過激派「ボコ・ハラム」とみられる集団が学校を襲撃して女子生徒を連れ去る事件があり、ナイジェリア軍が21日、約80人の生徒を救出した。州当局者が明らかにした。
ヨベ州教育長によると、女子生徒の正確な数は、22日に学校で生徒の名簿と照らし合わせる作業を行って確認する。
学校襲撃事件は19日に発生。軍は寄せられた情報をもとに、ボルノ州とヨベ州の州境の町で21日に女子生徒を救出した。生徒たちはヨベ州の陸軍基地で健康診断を受けている。
報道によれば、救出作戦の際に複数の遺体が収容されたとの情報もある。しかし教育長は、この情報については確認していない。
ヨベ州政府も、学校から連れ去られた女子生徒が救出されたことを確認したが、正確な数は明らかにしなかった。
これに先立ち州知事補佐官が発表した声明では、19日夜に連れ去られた生徒50人の行方がまだ分かっていないとしていた。
教育長によれば、武装集団に連れ去られた生徒の一部は、壁を乗り越えて脱出し、森林や近くの村に逃げ込んだと話しているという。「こうした生徒たちがまだ隠れているのか、自宅へ戻ったのかは分からない」としている。
ナイジェリアでは2014年、北東部のチボクで、ボコ・ハラムが約300人の女子生徒を連れ去る事件が発生した。一部の生徒は交渉によって解放されたが、今も100人以上が拘束され、行方は分かっていない。